草食系男子が読んだらどう思うか

『タバコ片手におとこのはなし』 ~20代の切なさ、恋の孤独と、女友達  GLAMOROUS BOOKS

『タバコ片手におとこのはなし』 ~20代の切なさ、恋の孤独と、女友達 GLAMOROUS BOOKS

今年の夏から私のアシスタントをしてくれている子が愛読しているらしく、貸してくれました。
「こないだリリーさんのサイン会に行ってきました」
「リリーさん?リリー・フランキーのこと?」
「ちがいますよ、LiLyさんですよ、知らないんですか?」
「えーと、ケータイ小説か何か?」
「ちがいますよ、貸してあげますから読んでください」
ということで手渡されたのが、この本。20代女性の気持ちを代弁してくれるコラムニストということで人気なんだそうで、読んでみたのですが、8割が恋愛話で2割が女の友情の話。GLAMOROUSのウェブサイトに連載されてたそうで、こういう機会でもなければ絶対に読んでなかった本だなあと思いつつ、何というか、勉強になりましたわ、色々。
特に興味深く読ませてもらったのが、「現代の白馬の王子様①」という章。

ガールズトークが過激化し、バーにいる他のお客さんの顔色が気になり始めると、会話は全て下ネタ用語が豊富な英語にシフトされる。帰国子女以外の女も、完璧に英語を使いこなす。「yeah,he was just so proud of that lil'thing!」「Oh,then,he should put his so proud dick on the table right now,infront of us,you know?」なぁんて、久々のお下品英会話に私も燃えたが、話題が"男のアソコ"から"ブラジルのクラブミュージック"に変わり、会話の言語が英語からポルトガル語にシフトされた時、私は止まった(私以外は、全員ポルトガル語学科出身)。
そして客観的に彼女たちを見て、「なんだこいつら?」と思った(笑)。最先端のセクシー系ファッションに派手めのメイクで、タバコをふかしながら最近のパーティ事情について話す彼女たちは、昼間、スーツ姿にナチュラルメイクでビジネスウーマンしているのである。昼と夜、オンとオフの振り幅の広さに、唖然とした。そして彼女たちこそ、私が理想とする男(!)の姿だと気が付いてしまった。

うは。これが理想らしいですよ、男性諸兄。このGAPや、いかに。