お仕事小説ブーム?

トッカン―特別国税徴収官―

トッカン―特別国税徴収官―

スコーレNo.4 (光文社文庫)

スコーレNo.4 (光文社文庫)

ある日、アヒルバス (実業之日本社文庫)

ある日、アヒルバス (実業之日本社文庫)

「お仕事小説」という分野が、最近ちょっとずつ人気になってきてるそうです。専門的なお仕事は、その世界そのものを描写したものを読むだけで、なんだか勉強した気になれて純粋に楽しいものです。小説化することでストーリーの中にさりげなくそういう知識が混ざっているので、すんなり頭に入ってくるのもいいですね。
最近の「工場見学ツアー」人気や「大人の社会化見学」ブームなども同じような背景があって、流行っているのかもしれませんね。私もついついシルシルミシルで工場潜入レポートなどがあるとついつい魅入ってしまう人の一人です。
最近の「お仕事小説」の特徴は、仕事に打ち込むプロ意識を持つ主人公が、女性であるということでしょうか。
今日ここに紹介している三作品とも、女の幸せって仕事に生きること?という疑問を持ちながらも、何か一つの道を究めようと仕事をがんばり、その中から自分の生きる道を見つけていき成長していく、という話です。
「トッカン」はですね、「図書館戦争」っぽくて少女マンガに近い感じになっており、非常にコミカルです。すぐ読めてしまうのではないでしょうか。税務官の話です。
「スコーレ№4」は、ちょっと重くてシリアスですが、このテーマを一番ストレートに書いているかも知れません。靴のバイヤーの話です。
「ある日、アヒルバス」が、個人的には一番のオススメで、テーマ性もあり、コミカルで笑いあり涙あり・・・いや、私は泣かなかったので、帯のボロ泣きは大げさだと思いますが、とってもよかったですよ。ハトバスのバスガイドさんの話です。(Byピノの神様)