蔦屋重三郎展を観に行きました

サントリー美術館でやってます蔦屋重三郎展(http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/10vol04/index.html)を観に行きました。
太田南畝、山東京伝喜多川歌麿東洲斎写楽葛飾北斎などを売り出した江戸時代の稀代の名プロデューサー。今で言うと天才編集者、兼、出版経営者、兼、書店経営者といったところでしょうか。
蔦屋重三郎が吉原のガイドブックである「吉原細見」を経営の基盤にして、「耕書堂」という書店を作り、そこを文化的サロンにすることで人脈をつくり、次々と後世にまで残る出版物を送り出すという半生を、彼の出版物の変遷を見ることで振り返るという主旨の展示でした。
この絵は、葛飾北斎が描いた「耕書堂」で、この絵をもとに店そのものを復元展示されていまして、江戸時代の書店というのはこういう作りなのか、と結構感動しました。
今、彼が生きていれば、何をするんだろうなーとか思いつつ、江戸時代にこれが出来て今これをやろうとする人がいないのは何故なんだ、とか考えたりして、出版文化に多少なりとも携わってきた方で、江戸文化大好きな方にはかなりオススメできる展示だったと思います。